凍結胚盤胞移植で2個戻し。妊娠率や双子になる確率は?

ピースサイン 体外受精

8回目の胚移植にして、はじめて2個の受精卵を戻しました。

 

以前から何度も2個戻しを希望していたんだけど、その都度「まだ若いから」という理由で却下されてきました。

ちなみに、現在35歳です。

 

他の人のブログを読んでいると、若くても2〜3回目で2個戻しを実施している人がいるので、病院によって基準が異なるのかもしれませんね。

 

胚盤胞の2個戻しのメリットやデメリット、そして気になる妊娠率について調べてみました。

 

 

胚の移植は原則ひとつだけ

以前は、胚移植で子宮に戻す胚の数は制限されていなかったので、妊娠率を高めるために一度に3〜4個戻すことがよくあったそうです。

 

その結果、多胎(双子や三つ子)が増え、妊娠中の管理入院や早産が多くなり、周産期医療の現場を圧迫。

 

2007年に日本産科婦人科学会で、多胎妊娠を避けるために胚移植数を制限するルールができました。

 

生殖補助医療の胚移植において、移植する胚は原則として単一とする。

ただし、35歳以上の女性、または2回以上続けて妊娠不成立であった女性などについては、2胚移植を許容する。

治療を受ける夫婦に対しては、移植しない胚を後の治療周期で利用するために凍結保存する技術のあることを、必ず提示しなければならない。

日本産科婦人科学会ホームページより引用

 

 

35才未満は、初回の胚移植は必ず1個だけの移植となり、35才以上は初回から2個戻せる。

35才未満でも、2回以上移植しても妊娠しない場合は、2個戻しても良いということですね。

 

年齢と移植できる数の表

 

私は、8回目でようやくドクターのOKが出ました。

 

 

 

胚盤胞2個移植のメリット

胚盤胞を2個移植する場合の、メリットは以下の2つ。

  • 妊娠率が多少上がる
  • 費用が1回分ですむ

 

妊娠率が多少上がる

単純に考えると、2個のうちどちらかでも着床してくれれば良いのだから、妊娠率は上がりそうですが、そんな簡単な話ではありません。

 

2個移植するからといって妊娠率が2倍になるわけではないです。

 

2個移植で妊娠率が上がるという意見もあれば、上がらない、むしろ下がるという意見もあります。

 

 

わかりやすい例で、千葉県の高橋レディースクリニックさんの治療実績を引用します。

 

2個胚移植の妊娠率のグラフ

(グラフの引用:高橋レディースクリニック

 

「良」は、3BB以上の良好胚盤胞。

「不」は、CC以外の不良胚(BCやCBなど)。

「 CC」は、 CCの胚盤胞です。

 

このグラフによると、良好胚盤胞を1個移植するよりも、良好胚盤胞を2個、もしくは良好胚と不良胚を2個移植する方が妊娠率は上がっています。

 

だけど、良好胚とCCでは、良好胚1個の方が妊娠率は高くなっています。

 

例えば、5AAと5CCの胚盤胞があったとしたら、2個移植するよりは5AAを1個移植した方が、妊娠率は高くなります。

 

卵の写真

【図解】初期胚と胚盤胞のグレードの見方

2018年6月18日

 

もちろん、病院や年齢によって変わりますが。

 

 

費用が1回分ですむ

私が通っている病院では、1個移植も2個移植も同じ料金でした。

 

1回の胚移植に約17万円ほどかかるので、2回移植すると34万円もかかってしまいます。

 

成功率がわずかでも上がるなら、2個移植した方がお得な感じはしますが、陰性だった場合、1度で2個の受精卵を失うことになるのが辛いです。

 

 

 

胚盤胞2個移植のデメリット

1番のデメリットは、やはり多胎(双子や三つ子)になる確率が高くなることです。

 

2個移植で双子になる確率は

はらメディカルクリニックさんの実績データを引用します。

 

年齢 1個移植妊娠率 2個移植妊娠率 2個移植の多胎率
31歳まで 35.2% 36.4% 18.2%
32~34歳 34.4% 45.2% 18.8%
35~37歳 32.0% 40.6% 14.3%
38~40歳 23.6% 30.4% 8.6%

(データの引用:はらメディカルクリニック「妊娠実績2011年」

 

こちらのデータでは、2個の凍結胚盤胞を移植した場合の多胎率は、30代前半で約18%、35〜37歳で約14%、38〜40歳では約9%となっています。

 

自然妊娠の多胎率は0.3〜1%で、胚盤胞1個移植の場合は3〜4%ほどです。

 

そう考えると、18%は結構高い確率ですね。

 

他の病院の実績を見ても、2個移植の多胎率はだいたい15〜20%のところが多いようです。

 

 

双子になると何が大変?

多胎妊娠の場合、単胎妊娠よりも様々な面でリスクが高くなります。

 

  • ホルモン分泌量が単胎妊娠よりも多いので、つわりが重くなる傾向がある
  • 流産の確率が高くなる
  • 妊娠高血圧になる確立は、単胎妊娠の4倍
  • 帝王切開になる確率が高い
  • 早産や低体重で生まれてくる確率が高い

 

双子を出産した人のブログを読んでいると、妊娠中に入院になったり、赤ちゃんがNICU(新生児集中治療室)に入院になるケースが多く見られます。

 

もちろん、無事に生まれている人たちもたくさんいます。

 

 

私はもう2人目は諦めているので、双子だったらものすごく嬉しいです。

だけど、生まれてくる赤ちゃんにもしものことがあったらと考えると、2個移植はすごく悩みました。

 

私の場合、双子どころか1人すら難しい状態なので、多少のリスクは受け入れて、2個移植に挑戦しました。

 

これから胚移植をする方は、メリットとデメリットをよく考えて決断してくださいね。