不妊症の定義と妊娠しない原因について

妊活の基礎知識

子供がほしいのになかなか妊娠しないと、「もしかして不妊症なのかな?」と不安になりますよね。

この記事では、不妊症の定義と、不妊症の原因についてまとめています。

 

不妊症の定義は「1年」妊娠しないこと

不妊症とは、夫婦が避妊をせずに定期的な性生活を送っているにもかかわらず、1年間妊娠しないことを言います。

 

定期的な性生活とは、週に数回以上を言います。

 

以前は、「2年」を定義としていましたが、女性の晩産化を受けて、2015年に「1年」に短縮されました。

 

結婚後、避妊をしなかった夫婦は、1年以内に8割の人が妊娠し、2年以内では9割が妊娠しています。

年齢別1年以内に妊娠する確率のグラフ

 

1年以上妊娠しなければ、何らかの原因があると考えて、検査を受けることをすすめます。

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不妊検査の流れ。検査の種類と内容や費用のこと

2018年5月12日

 

また、年齢を重ねるにつれて、妊娠率は下がるので、35歳以上の人は「1年」と言わず、半年くらいで検査を受けた方がいいでしょう。

 

誰だって「まさか自分が…」と否定的になってしまいますが、最近のデータでは、「6組に1組」が不妊の検査や治療を受けていると言われています。

 

 

不妊症の主な原因

不妊の原因はさまざまですが、WHO(世界保健機関)の発表によると、女性のみに原因がある割合は41%、男性のみの場合は24%、男女双方に原因がある割合は24%となっています。

不妊原因の男女比率のグラフ

 

妊娠に関わることなので、不妊の原因は女性の方にあると考える人もいますが、実際は、原因の半数は男性にあります。

 

不妊治療は女性の問題ではなく、夫婦2人で取り組むべき課題です。

 

 

女性側の不妊の原因

  • 卵子が育ちにくい、排卵されないなどの「排卵障害」
  • 卵管が狭い、または詰まっているなどの「卵管障害」
  • 受精卵が着床しにくい「着床障害」
  • 子宮内膜症やクラミジア感染症などの病気によるもの
  • 加齢による卵子の老化

 

通常、妊娠するまでの行程は「排卵」→「卵管で受精」→「受精卵が卵管を通過」→「子宮に着床」という流れになっています。

 

妊娠の仕組み

 

この行程のどこかに障害があると、妊娠しづらくなります。

 

 

男性側の不妊の原因

  • 精子の数が少ない、運動率が低いなどの「精子形成障害」
  • 精子が通る管に問題がある「精路通過障害」
  • 「勃起障害(ED)」や「射精障害」などの性機能障害

 

男性不妊の原因の多くは、精子の異常です。

 

健康な精子が作られない原因の一つに、「精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)」という病気があります。

 

これは、精巣の近くに「静脈瘤(じょうみゃくりゅう)」というこぶができて、血流が悪くなり、精子を作る働きに支障が出る病気です。

 

 

また、基本的な検査で男女ともに原因がわからない場合を「機能性不妊(原因不明不妊)」と言い、不妊症の1/3が「機能性不妊」と言われています。