はじめてのタイミング法。妊娠率を上げる方法と通院回数や費用のこと

タイミング法イメージ タイミング法

「妊娠したい」と思ったときに、まず試したいのが「タイミング法」です。

 

妊娠するためには、精子と卵子が受精しなくてはいけないのですが、妊娠しない理由の多くは「そもそも精子と卵子が出会っていない」ことにあります。

 

「精子と卵子をくっつける=性交」なんですが、ヒトの体はものすごく複雑なメカニズムでできていて、ただセックスをするだけじゃダメなんです!

 

精子と卵子が確実に出会えるようにすることが、妊活の第一歩「タイミング法」です。

この記事では、妊娠力を高める「タイミング法」についてまとめています。

 

 

タイミング法とは

「タイミング法」とは、妊娠しやすい日に合わせて、性交を行うことです。

 

病院で行うタイミング法は、超音波で卵胞の大きさを測定し、排卵日を予測します。そして、医者が指定する日に合わせて、性行為をします。

 

病院で診てもらう方が、確実に排卵日を知ることができますが、自分でも排卵日を予測することは可能です。

 

病院に行く前に、まずは自己流の「タイミング方」にチャレンジしてみましょう!

 

 

妊娠しやすい日は排卵日の2日前

卵子の寿命は、排卵してから約12〜24時間です。

一方、精子は体内で3〜7日ほど生きると言われています。

 

卵子の方が寿命が短いので、排卵より先に精子を卵管で待機させておいた方が、妊娠率は高くなります。

排卵日前後の妊娠率グラフ

データの出典:Changes with age in the level and duration of fertility in the menstrual cycle

 

アメリカの生物統計学者デビッド・ダンソン博士の研究では、782組のカップルを調査して、排卵日前後で妊娠しやすい日を調べた結果、排卵日の2日前が最も妊娠率が高かったそうです。

 

女性の年齢が19〜26歳のときは、排卵日2日前の性交で50%以上が妊娠。

27〜34歳では、約38%。34〜39歳だと、28%くらい。

 

タイミングも大切だけど、年齢が上がると妊娠率が下がるという事実にもショックを受けてしまいましたよ…。

 

 

 

自分でできるタイミング法

まずは、基礎体温を測ろう

基礎体温のイメージ

健康な女性は、約1ヶ月のサイクルで生理がきます。

生理がきて、次の生理が始まるまでの期間のサイクルを、月経周期と言います。

 

生理がはじまって約2週間は、「低温期」と呼ばれる体温が低い時期が続きます。

そして、排卵日を境に、体温が少し高めの「高温期」に入ります。

 

つまり、「低温期」と「高温期」の切り替わる日がわかれば、排卵日を予測することができます。

 

 

基礎体温の測り方

基礎体温は、普通の体温計ではなく、基礎体温専用の「婦人用体温計」で測ります。

「婦人用体温計」は0.00℃まで測ることができ、毎日の体温を記録できるようになっています。

 

毎朝、目が覚めたらすぐに、体を動かす前に、体温計を舌の下に挟んで測ります。

サッと手が届く枕元に体温計を置いておくといいですよ。

 

できれば、毎日同じ時間に測った方が、正確な基礎体温を測ることができます。

 

体温を測ったら、表に書き写したり、アプリに記録してグラフを作成します。

 

 

基礎体温表から排卵日を予測

基礎体温のグラフ

まずは1ヶ月分の基礎体温表を作って、「低温期」と「高温期」の2層に分かれているか確認しましょう。

 

上の表は、私の実際の基礎体温のグラフです。36.5℃を境に2層に分かれているのがわかります。

 

月経周期の13日目、低温期の最後の日に、ガクンと下がっています。この日に排卵が起こる可能性が50%、その前日と翌日が25%と言われています。

 

最も妊娠しやすい日は排卵日の2日前なので、この表で見ると、月経周期の11日目と12日目にタイミングをとればいいということになります。

 

 

ただ、ちょっと難しいところは、基礎体温表で排卵日がわかるのは、高温期に入ってからということです。

 

「今日は体温が低かったから排卵日かな?」と思ったときには、「排卵日の2日前」が過ぎてしまっています。

 

だから、前回の排卵日を予測して、今週期も同じ時期に排卵することを仮定してタイミングをとることになります。

 

個人差もあるので、低温期と高温期の境目がわかりにくかったり、排卵日に体温が下がらないこともありますが、2〜3ヶ月体温表を見ていると、だいたい自分の排卵のリズムがつかめてきます。

 

 

排卵検査薬でタイミングをはかる

排卵検査薬イメージ

基礎体温だけでわかりにくい場合は、「排卵検査薬」を使うという手もあります。

排卵検査薬は、LH(黄体形成ホルモン)という排卵を促すホルモンの値を感知して、排卵日を予測するものです。

 

LHは排卵の2日前くらいから増えはじめ、排卵の前日にピークになり、その後は少なくなります。

この、LHが増加することを「LHサージ」と言います。

 

LHの値の推移例

日本産婦人科医会のホームページによると、

  • LHサージ開始から34~36時間で排卵
  • LHサージのピークから10~12時間で排卵
  • LHサージのピークは約14時間持続

 

 

日本製の排卵検査薬は、LH検出感度が40mIU/mlというのが多いようです。

 

卵胞期(排卵する前)のLHの基準値が2.4〜12.6mIU/mlで、LHサージのピークは100mIU/mlくらいまで上がります。

 

排卵検査薬が陽性になったときは、すでにLHサージがはじまっているので、排卵まで34時間を切っていることになります。

 

陽性になってからでも遅くはないですが、「排卵の2日前」を実践しようと思ったら、排卵検査薬が陽性になる直前がベストなタイミングということになります。

…難しいですね。

 

基礎体温表で排卵日のだいたいの目安をつけておいて、予想した排卵日の3日前くらいから、毎日排卵検査薬で確認。

陽性になるまでタイミングをとり、陽性になったらダメ押しの一手、という感じでしょうか。

 

 

病院で行うタイミング法

自己流のタイミングが難しければ、病院で診てもらうとほぼ確実です。

 

超音波で排卵日を予測する

病院で行うタイミング法は、膣から超音波の機械を入れて、卵巣にある「卵胞(らんぽう)」の大きさをはかります。

 

卵胞は排卵が近くなると1日約2mmずつ大きくなり、20mmを超えると排卵します。

私個人の経験では、24mmくらいで排卵することが多いです。

 

 

タイミング法のスケジュール例

タイミング法のスケジュール

上の画像は、私がタイミング法で病院に通っていたときの基礎体温表です。

 

ちょっと小さくて見えづらいですが、月経周期の10日目にエコーで卵胞を見たところ、左が7mm、右が12mmだったので、まだ排卵しないから14日目にもう一度通院するように言われます。

 

14日目に受診したときは、右の卵胞が19mmまで大きくなっていたので、もうすぐ排卵するだろうということで、14、15、16日目にタイミングをとるようにと指示が出ました。

 

そして排卵を確実におこすために、hCG(排卵誘発剤)を注射しました。

hCGを注射すると、34〜36時間後に排卵が起こります。

 

実際、17日目から高温期に入っているので、16日目に排卵したことがわかります。

 

 

費用は1周期5,000円くらい

病院によって異なりますが、1回の診察(超音波)が2,000〜3,000円くらいなので、注射と薬の費用を合わせると5,000〜1万円くらいです。

 

上記の例のように、卵胞の大きさによっては、何度か通院することもあります。

 

 

タイミング法をいつまでするか

年齢にもよりますが、病院でのタイミング法は、一般的に6周期を目安に行います。

 

どこの病院でも、タイミング法で妊娠する人は、90%が6周期までに妊娠しています。

これ以上続けても妊娠しない場合は、何らかの不妊要因があると考え、人工授精や体外受精に進むことを検討します。